施工事例:SMA社製パワーコンディショナの連系作業

高圧の太陽光発電システムの連系作業をしてきました。

売電価格が下がり、投資対象としてのブームは終わったようです。

電力会社によっては特別高圧の受付は非常に難しくなっており、2メガを越えるシステムは新規の企画は少ないと思います。

ただ、2メガ未満、1メガ程度の案件はまだ動くと思います。

経産省に申請だけしてある案件の残りもありますが、設備費用が安くなっていますのでうまく抑えればまだまだ投資の価値があるからです。

そして、価格面の影響が大きいのか、国内製の大きいパワーコンディショナではなく、海外製の25kWや50kWの容量でのシステムを組むことが多くなってきたようです。

パワーコンディショナは発電に非常に重要な役割を持ちますが、それでも安いに越したことはありませんからね。

今回は、ドイツのSMAというメーカーさんのパワーコンディショナの連系をしました。

国内製のパワーコンディショナでの連系と全く違います。

まず、高圧案件で連系の場合、国内メーカーはパワーコンディショナのメーカーさんが現場に来てパワーコンディショナの整定値入力など設定をしてくださいます。

さすが日本製のサービスのよさです。(まあ、有料ですが。)

パワーコンディショナ本体に入力デバイスがあり、パワーコンディショナ単体で設定できます。

対して国外メーカーの場合は、施工業者がパワーコンディショナの設定をする必要があります。

……結構大変でございます。

SMA社製の場合は、パワーコンディショナ本体での設定は難しく、一括集中管理してくれるコントローラからの設定になります。

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この赤いのが「クラスターコントローラー」です。

これとパソコンをLANで繋いで、パソコンから設定していきます。

 

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今回の連系の敵は、好天でした。

発電は素晴らしかったのですが、明るすぎてパソコン画面が見えません。

後ろで日傘などさしてみましたがあまりお役に立ちませんでした。

その見えない画面と戦いつつ、各項目の設定をしていきます。

高圧案件となると、パワーコンディショナの台数が多いので時間もかかります。

汗をかき喉が渇く中での作業となりました。

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設定画面です。

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項目が多い上に、元々パワーコンディショナが外国製ですからマニュアルの原本も外国語です。日本語のマニュアルが用意されていますが、表現が変なところもあり、覚えきれません。

連系作業が何回目でも確認しながらの作業をします。

その方が間違えません。

 

設定が終わり、関西電力さんのチェックも終わり、無事発電所が動き出しました!

 

ところでこのクラスターコントローラーはパワーコンディショナを一括管理するだけではなく、個々の管理もしています。

作動状況WEBで見ることもできます。優れものです。

 

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という訳で今度はネット環境の設定です。

弊社は弱電は苦手です。プロバイダーさん毎に違うのも大変です。

 

そう言いながらも経験を重ねさせていただくうちに理解も深まりました。

海外製パワーコンディショナでの施工をお考えであれば、施工のみの案件も承っております。

お気軽にご連絡いただけますようお待ちしております。

 

 

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